Works

コーポラティブハウスの庭

裏手には大きな榎木がそびえ立つ。前オーナーやこれから住む施主たちの想いにより生き残った存在である。

これだけSDGSという言葉を聞かない日がない時代に、日本は相変わらず「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、抜け出せずにいる。

しかし、このコーポラティブハウスでは、ワークショップなどを通じて、施主たちと周辺環境や、この地の歴史に対する理解を深め、それらに敬意を払うことを共有した。面影を一部でも残し、それぞれの時代の歴史を積み重ねていくことで、その場所が時とともに、文化となり、再び地域に愛される場となっていけたら幸いだ。

photo by Masao NISHIKAWA