Works

森が丘の庭

地形が複雑で起伏に富むエリアに作られた、古くからの住宅街。

世代交代や建替えにより、街が新しくなっていく中、法面を有機物で土留めをしながら、庭を作っていった。

コンクリートなどの無機物は、一見強固で普遍的であるようにみえて、時間とともに劣化するものでもある。一方、有機物は容易に分解されてしまい脆弱そうだが、それはよりよい環境へと適応するための揺らぎである。人が補修の手を加えていけば、自然と一体化して安定していく。

人が関わり「庭」を作るということは、自然の変化を促す行為や施しをして、自然環境を育てるということでもある。自然環境が安定してきた庭は美しいし、居心地がよい。

 庭には、「完成」も「形」もあるようでないのだが、まずは環境が安定していくことを目指している。

photo by Tadayuki MINAMOTO