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川霧の庭 -庭で暮らす-






石のデッキは一階のフロワーレベルとほぼフラットな浮き床で、地面との並存構造の戸外室となる。そのため、室内にいても庭との一体感や、空間の広がりを感じられる。
デッキの基礎はベースを打たない束構造にし、踏圧による土の堅密化を避け、樹木が根を十分に張らせることができるようにする。デッキ石を一枚外せば、そこにも植栽は可能である。高温多湿な風土では、木製は痛みが早いが石素材のデッキはそのような心配もない。追加改修も自由自在、解体してもこれらは、ただの廃材となることなく別の利用法があるであろう。
喧騒な都心の住宅、和調の門周りの塀の中に、バーベキューテーブルを組み込んだテラスガーデンの樹木の下での食事を楽しむ。
photo by Hayato WAKABAYASHI Kimiyuki WASHIZU