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八事のニハ

玄関を開け、3階まで届くソロの木が聳える脇の階段を上がると、2つの庭が広がる。

一つは、リビング、ダイニングから望む、ご主人の要望を盛り込んだ(男性的な)ニハ。

クヌギや、ナナミ、イボタなどの雑木が植わり、子供達と植物や昆虫を観察したりしながら、人はどのようにあるべきかを自問するような場。こちらは「あるべきようは」のニハ。

一方、奥様のご希望を踏まえたキッチンから望む(女性的な)ニハは、オリーブやジュンベリー、フェイジョアなど花や実が楽しる菜園。子供達と収穫したものを調理したりして楽しむ中で、あるべき姿を模索する場。こちらは「あるべきように」のニハ。

 

都市空間で暮らしていると、いつの間にか自然がかけ離れた存在になってしまっているが、自然の中にこそ、私たちの「あるべきよう」が潜んでいる気がする。

 

photo by Tadayuki MINAMOTO