Works
片場の中庭
通りに面した薄暗い材木小屋の奥に、光を帯びた緑が目に飛び込む。
一歩足を踏み入れると、梁がむき出しの瓦屋根の建物はひんやりとしている。通り庭のような土間を進むと、常緑樹を中心とした小さな中庭があり。ロマリアストーンの石積みに沿って石畳を進むと、住居の入口が現れる。
街にひらく商業エリアは、環境建築の魅力を発信する場所であり、町家のように奥に行くほどプライベートな空間になる。
中庭の要素は、材木小屋の中まで侵食し、新旧、公私を緩やかに繋ぐ。
住居の南東にある大きな窓からの強い日差しは、外ブラインドと落葉高木樹の木洩れ日で調整。庭の石の甕には雨水をため打ち水にし、建物と建物の間の日陰の庭からは涼しい風を室内に取り込む。
庭が住環境に与えられる影響はまだまだありそうだ。
photo by Tadayuki MINAMOTO