Works
大町のニハ











ジェフリー・バワ作品を訪ねる旅をした際に出会ったアメリカ人旅行者。彼らに紹介されたのが施主だった。
帰国し施主と会い、初めてその計画地を訪れた時、駅まで5分の立地にありながら裏庭には山林がひろがる、バワからのプレゼントのような都会の田舎であった。
風土や文化に根差したランドスケープ、そして建築。その二つが分離せず、一つの風景となっているバワの作品。そんな場を、ここだったら造れるかもしれないと、場への理解を深め、周りの環境を最大限に取り込むことを意識した。
庭は住む人があらわれる場所。
施主からはこの庭を愛し、最大限楽しもうとする施主の気持ちが伝わってくる。
どのような庭を造るかも大事だが、このような施主と出会い、沢山話しをし想いを共有することが、一番大事なことかもしれない。
photo by Hayato WAKABAYASHI